2010年11月24日 水曜日
帰るんだったら、来るなぁ
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| 天ぷらを掲げる子どもたち・自作のお面をつけてのポートレート(2005年のアートプロジェクト「シチグヮチ」より。写真はコラージュ) |
沖縄に住む事になる前に、通っていた時期がある。コザ十字路の銀天街商店街を会場に展覧会を行ない、街を取材して制作したモノを展示したり、遊びにくる子どもたちとワークショップを行なったりしていた。コザの街がどのようにして出来たのかを地元のみなさんから聞くのは、とても刺激的だった。仲良くなった子どもたちは、不思議なパワーに満ちていた。過保護なこのご時世に、彼らは違った。2歳の子が、リュックにおむつを入れて一人で遊んでいたりするのだ。子ども本来の生きる力や優しさをもった彼らは、とても魅力的だった。また、あの街のみんなに会いたい。そう思って何度も行き来をしていた。そんな時に、ある子が言った。「帰るんだったら、来るなぁ」と…。“本気であの子たちと何かをやってみたい”その想いからスタジオ解放区は生まれ、私たちは沖縄に居を構える事になった。そして、2005年夏、アートプロジェクトとして、老若男女みんなでひとつの“まつり”をつくり、彼らと“永遠の夏休み”を過ごした。
そんな活動を支えてくれているのが、アサヒ・アート・フェスティバルである。アートを社会にひらき、アートを通じて地域復興を試みる人々が集い、全国各地でジャンルを超えた様々な企画が行なわれる。スタジオ解放区も、2005年より毎夏参加。リュックにおむつを入れていた子も小学4年生になり、今年も一緒に創作活動を行なった。様々な出会いに支えられ、来夏も老若男女の美術庭を目指し、アサヒ・アート・フェスティバルに参加予定である。
(「スタジオ解放区」共同代表)