2009年2月11日 水曜日

黒毛のアンはファルコンに乗る

子どもたちを寝かしつけたあとは、ページの向こうの世界へと行ってきます
子どもたちを寝かしつけたあとは、ページの向こうの世界へと行ってきます

 

 子どもの頃から、図書館や書店はとても好きな場所。棚にズラッと並んだ本が、ぜ~んぶ自分の本(読んでもいい本)なんだ!と思うと、ゾクゾクしたものです。

 

 本好きな母の影響で、家には童話、小説、事典、映画雑誌、マンガがいつもそばにありました。弟はマンガ、わたしは小説、母は推理小説から少年ジャンプまでオールジャンル。「本当に好きな本に出会うときが必ずくるよ」と言っていました。

 

 その出会いは、中学2年生の時にやってきたのです。図書館で一番分厚かった、エンデの『はてしない物語』。ひねくれ者なので「どうせ説教じみてるはず」と期待せず読みはじめると…いつのまにか主人公と共にファルコンに乗り、世界を救わんと命がけで戦っていました。朝起きて、授業中、給食時間、寝る前、息をするのも忘れるほどその世界の住人でした。3日目に読み終えてしまった時の、あの猛烈な寂しさは今でも忘れられません。彼らに会いたい、でもお互いもう別の道を進まねばならないんだ。そんな確固たる、不思議な感情を体験したのです。

 

 その後も、黒毛のアンになり、大草原の小さな家に住み、若草の四姉妹に加わり、破天荒な紳士・レット・バトラーに恋し、虫となって家族に疎まれ、銀河鉄道の旅にでて…。たくさんの「好き」に出会うことができました。

 

 嬉しいのだけど息苦しいような、幸せなのだけど寂しいような、あの気持ちが欲しくて、今日もしんと閉じたページをゆっくり開くのです。

 

(フリーライター)

執筆者:鯉沼千春 | 話の玉手箱

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  1. コメント by コ-ジ- — 2009年3月9日 月曜日 @ 8:50 am

    お久しぶりです(^O^)

    成程!
    文章が上手い方だと思ったら子供の頃からの読書量が違いますね~

    私は近年はノンフィクションや世界の社会や歴史的背景等しか読まないので…
    社会や世界の裏は理解出来ても、心が荒む…

    ところで,寝る前に本を読み聞かせてあげる、とてもいいお母さんですね~♪
    子育ては多くのエネルギーが必要でしょうが頑張って下さい

    読み聞かせの益は様々に及びますから‥

    矢張今回も、心優しい暖かい文章を楽しむ事が出来ました。

    m(__)mありがとうございました
    (御家族の幸福を御祈りいたします)

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