2007年9月27日 木曜日

お墓という名の家

1970年代後半の門中墓にて。亡き祖母、父、私。
1970年代後半の門中墓にて。亡き祖母、父、私。

 

 とある建物を前にして、父は「中にクーラーをつけたいなぁ」と言って笑い、内地出身の母は「うちなー口がわからないから入るのが不安」とため息をつきました。まるでマンションの購入でも検討しているかのような会話ですが・・・。じつは目の前にある建物とは、両親もいつか入るであろう門中墓!

 

 こんな会話を隣で苦笑して聞いていた私ですが、確かに、墓石が立ち並ぶ内地の一般的なお墓と違って、沖縄のお墓はまるで“家”のような建造物。窓こそないけれど、ドアだってちゃんとついている。そんなある意味“ご先祖宅”ともいうべきお墓を訪れることは、内地で生まれ育った私にとっては、夏休みの帰省でおばあちゃんちに遊びに行くようなもの。実際に20年前に祖母が亡くなってからは、そんな思いがより強くなりました。もちろん、遊びに来たよ! と言ってその小さなドアを開けることは決してできないけれど、壁に触れればその向こうにぬくもりを感じることができる。それほどまで近くにあの世を感じることのできる環境だからこそ、私の島に対する想(おも)いもより強いのかもしれません。

 

 そんな、自分のルーツを身近に感じることができる沖縄に住み始めて3年目。この度、私のお腹の中に小さな命を授かりました。うちなーの血は私よりさらに薄くなるけれど、その分、私が幼き日々に憧(あこが)れた「沖縄生まれ」の人生を思う存分歩んでいってほしいと願っています。と! その前に。まずは無事出産できたら、大好きな“ご先祖宅”へ報告に行きましょうね。

(フリーライター)

執筆者:金城さくら | 話の玉手箱コメント (0)

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2007年9月12日 水曜日

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執筆者:長嶺陽子 | 話の玉手箱コメント (0)

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