2007年6月28日 木曜日

うちなー弁当を味わう

うちなー弁当を味わう

 

 初めて沖縄のお弁当を見たときの衝撃は今でも忘れられません。居住エリアを分けるべく仕切りを無視した具のせめぎあい、その末にライスという白い大地を埋め尽くすに至ったおかずの面々。それはまるで白いキャンバスに描かれた芸術作品を見る思いでした。その日以来、私は美術館を巡るように、暇を見つけてはお弁当屋さん巡りをしたものです。

 

 そんななかで気づいた、私にとってのうちなー弁当の魅力。それは〝一点もの〟が多いこと! 一瞬の見た目は同じでも、よーく見るとあっちのお弁当には卵焼きがのっているのに、こっちにはそこにポークがのっている。この選択はキャンバスを彩る作品の仕上がりをも左右します。うちなー弁当には、どれを選んでも具が一緒という機械的に作られた量産のお弁当にはない、そんな自分だけのお気に入りを選ぶという楽しみがあるのです。

 

 仕事の忙しい合間に買う機会が多いであろうお弁当ですが、お腹を満たす前のほんの数秒。自ら選んだ作品を前に、小さな小さなうちなー弁当鑑賞会をしませんか? そこには、白飯の上で繰り広げられる色彩のマジック、配置の工夫、そして作り手の愛情や苦悩までもが見え隠れしているはず。もちろん目で味わったあとは、舌で味わいましょう。具の汁の染み込んだご飯の味わいは、まさにうちなー弁当ならでは! これぞ芸術作品と呼ぶにふさわしい〝醍醐味〟なのかもしれませんね。

(フリーライター)

執筆者:金城さくら | 話の玉手箱

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  1. コメント by ゆきこ — 2007年6月29日 金曜日 @ 11:20 pm

    こんにちは。さくらさんの書きたいことがだんだん回を重ねるごとにじわじわと伝わりつつあります。こんなこと言いたいのかな~なんて。と3回目にして輪郭がちょこっと見えました。額に入ったお弁当初めて見たよ・・・。これもアートかも!!(笑)

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